微笑む白い女性/きみのてを
 
始らなかったので終らせてみた
紅い薔薇を黒く染めるように

けしてそれは汚くはなく
光るような色でした

苦しかった息も平穏を取り戻し
花を摘み始める

綺麗でしょう?と渡された心は廃れていて
醜いでしょう?と晒された心は輝いていた

きっと世界は一つじゃない。

嬉しいね

悲しさの中身は空っぽさ

喜びは大人しく微笑んで

白い世界の中 椅子に座る

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