流れながら/梅昆布茶
 


もうずいぶんひとにに押されていきてきたようなきがする

妻や子供にもめいわくをかけた

でもいっぽん筋を通そうと思った

この年で


せめて残りの時間を拡散しない正しいものに

整えてゆきたいと思った


最後まで正しいものは何か

考えてゆきたいと思った


流れは速く時を侵蝕してゆくが

それでも何かを見たいと思った


すべての夕暮れがおわるまえに

すべての友が去る前に




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