ゆかの埃/
はるな
あらゆる存在から独立した
わたしのたましいが
社会とよばれる
もやもやしたかたまりを抜けるあいだ
わたし自身は
ずっとこの部屋で
ゆかの埃などをかぞえていました
それはほんとうに
終わることのない膨大さで
あなたがわたしを発見するころ
わたしはわたしでないすべてと
区別のつかないようになっているでしょう
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