莫迦が笑う、咎の果て。/瑠依
のが寂しいから。
明日。
きっと貴方は笑うだろう。
何時も通りに笑うだろう。
隣には私がいるのだろう。
きっと笑っているのだろう。
莫迦な私は知っている。
私の背負う咎を。
遠い日の貴方。
きっと、莫迦な私を連れて笑っているのだろう。
信じきれないくせに、私は傍で笑っているのだろう。
それはなんだか腹立たしいけれど、それでもいいと思ってしまったから。
今日も私はそんな貴方を愛しているのだろう。
愛されたいと願った、それが私の咎。
中途半端に優しい、それが貴方の罪。
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