残酷なほど優しい1丁のGUN。/元親 ミッド
いわ。
センスがあるんじゃないかしら。
どうせだから、そのTVを消す前に
もうちょっと楽しむのも悪くない。
「もしも」じゃなくて、リアルな肉の喜びを。
あら、どうして泣くの?
何がそんなに悲しいの?
こんなはずじゃなかっただなんて
言うだけ野暮ってもんでしょう?
原因があって、過程があって、
結果があるだけなんだから。
さぁ、そのトリガーを引いてちょうだい。
そろそろイキたくなっちゃった。
残念なのは自分では見れないことよ。
大輪の真紅の華を。
咲くと同時に散る華を。
あなたは「もしも」って言うけれど
あたしに「もしも」はどこにもないわ。
ここにあるのは、短くなったシガレット、
それと残酷なほど優しい1丁のGUNだけだから。
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