残酷なほど優しい1丁のGUN。/元親 ミッド
 
いわ。

センスがあるんじゃないかしら。



どうせだから、そのTVを消す前に

もうちょっと楽しむのも悪くない。

「もしも」じゃなくて、リアルな肉の喜びを。

あら、どうして泣くの?

何がそんなに悲しいの?



こんなはずじゃなかっただなんて

言うだけ野暮ってもんでしょう?

原因があって、過程があって、

結果があるだけなんだから。



さぁ、そのトリガーを引いてちょうだい。

そろそろイキたくなっちゃった。

残念なのは自分では見れないことよ。

大輪の真紅の華を。

咲くと同時に散る華を。



あなたは「もしも」って言うけれど

あたしに「もしも」はどこにもないわ。

ここにあるのは、短くなったシガレット、

それと残酷なほど優しい1丁のGUNだけだから。
戻る   Point(3)