フロイディアン的思考/不老産兄弟
アートをひねり出そうと意識すると、左脳が働き出すために手が止まってしまうこともある。右脳、左脳をあわせ味噌のようにして混ぜあわせながら絶妙な味を引き出すこともあるのだろうが、分量のバランスを取ることはそう簡単なものではない。
左脳を酷使しなければいけない作業を延々と続けるうちに、いつのまにか白日夢を彷徨う自分に気付くことも珍しくないだろう。そのときに私達の右脳は活性化しアートを放出しているのである。
アートの中に無意識が見えることがある。それらは本人の憧れやトラウマであるという人もいるが、自らが信じる憧れや恐怖とは別のところに本質があるのだとしたら、創作意欲というものは高めようと意識し
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)