ひがたのとり/pikopiko
 
干潟の鳥はどう飛ぶか

頭に描いてみる脚に力はいらない

力んでいるのは視線

飛び立とうとする足をとらえるものが

砂かセメントかセメントってなにか

この距離からでは分からないのだけど

あと20分もすれば

ここで回り続けるだけの

空っぽの剥製になって

飛べる夢の記憶だけ

干涸びてぽろり
戻る   Point(1)