殺し屋/
黒髪
俺の頭の中にも、いろんな色が映る
うるさいような沈黙に、耐えねばならない、いやそれを楽しまねばならない
死を視界に捉えている時には、生がいやましに浮き彫りになって見える
俺の頭の許容範囲は俺とお前の二人だけ
ネバネバする糸が頭をくるんでいる俺は生まれる前のサナギなのさ
悲しい殺し屋の愛を知っているか?
赤ちゃんのように泣くお前
その肩を抱いて引き寄せた
俺ももらい泣きして二人で泣いた
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