どうしてもそれをみずの色だなんて言いたくない/ゼンメツ
それは、他人属の一種なんだってさ
とか言ってた、あたしがね、
(くだらないな……
けど、これもけっきょくは台詞だ
どうおもいますか、どうおもいますか、
と、降りしきり
その粒をなかよく、すくいあうんだ
すこし足りなくなれば、
また、なんとなくで大泣きして
それを何度でも、しかたがたない、と、
抱き殺しつづけていたら、ついに、
せかいから息継ぎができなくなりました。
なんて、
(なんてくだらないんだ……
くだらなくて、はきつかれてしまって
明け方に
(立った、ひとり、
あまりつかわない指を、一本、
折ることを、
本気で悩んでいる、のです
(これなら、鳥と同じだ
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