目の光/番田 
 

目が疲れたので
書きかけた詩を止めた
いつも そんなことを考えては
暮れかけた思いの中をさまよう
部屋には 人はいないと気づく
誰の影もなく夕暮れが光を落とす


体が駄目になったと
高速を行く
僕はこの仕事はこれ以上は 難しい
もう続けられないと呟く 車線の中で
光が突き刺しては
目が 死んでいく


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