スカイ・ハイ/nm6
 
窓、
つぶらにびく、びくして


隅っこで圧し倒す布際に覗くよ。午後2時はびゅんとした狭さが、がらんどうだ。この部屋のここに堆積しているもの、蹴散らすほどのことでもないので。潜ってゆく広がりを受け入れて数えて「年を越せば、何を越せば?」なんてつぶやいている。









音楽がヘッドフォンから、脳のレバーな部分に漏れる。ひょいっとからだを任せたころ、ぼくは音響そのものになる。からだから、だ。あふれてコンクリートに溶け出して、それは三次元たる街中をすべて埋め尽くして、誰もがわからなくなる。誰もが、わからなくなる。花はコントラストを増し、根を抜いて躍り、やがてぼくら
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