転勤族のふるさと自慢その1/Dr.Jaco
月である。青森の「春もみじ」が大々
的に宣伝され始めたのは最近だと思うが、これは写真では全く素晴らしさが分からない。
私も言葉で伝える術は持ち合わせていない。なんと言うか、色彩と空気の霞み具合の微
妙なバランスの中で一挙に植物が芽吹くのである。私と妻は「爆発」に近いということ
で意見が一致した。ブナが芽を吹き、その林の中でハルゼミが騒ぐと春のカーニバルは
絶頂を迎える。でも空いてますよ。
秋の紅葉はやたらと奥入瀬渓流にばかり人が集まるが、少しだけ山を登れば仙人の世界
が拡がる。冬に来れば白鳥が手から餌を食べてくれるし、樹氷の中で猛吹雪も体験でき
る。土日は銭湯代わりに近くの温泉へ足を運ぶ。350円で入れる。寿司屋は握るのが
下手でもネタが十分にカバーする。秋のとうもろこしは砂糖をかけたように甘い。春の
山菜は鮮烈な苦み・・・・
冬は本当に食い気ばかり。ではまた。
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