流れ、流れて/カルメンオジン
 
近くなるほど大きくなって
遠くなるほど小さくなって

思い出は等身大で
現実もまた等身大で

思い出の中に、
思い出の自分はピタリはまる一片の欠片

現実の中に、
現実の自分はピタリはまる一片の欠片?

思い出はいつも等身大で
現実も変わらず等身大なのに

近いものほど小さく見えて
遠いものほど大きく思える

そんな無いもの強請り

手のひらを広げて見るとき
いつもそこには

手のひらしかない
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