歪の烙印 六/
信天翁
若さがどれほど尊いか
その自覚がまるでなくて
ピエロとマジシャンになりすまし
ときいろの四次元を軽視して おらは
三度のおまんまを食べていた
そして それが いまや
老いに責められやっと気づいた
ターミナルから甲高くひびいてくる
(脳裏から消えることのない)
大時計は秒針のうめきに
戻る
編
削
Point
(4)