「存在する」の定義/五月雨
 
嫌いだよ。


それは色無く重たくて

誰にも届かない。
足元に降り積もっては見えないまま。


嫌いだ嫌いだ嫌いだ.



見えないから

見えないまま

知らないふりで
繰り返す。


そうしていつか
そうして今、

言い逃れも出来やしない。
戻る   Point(0)