砕け散る郊外/左屋百色
 
虹がきれいに出たからって
ぼんやり眺めて
こころ奪われたりしません
わたし詩人ですから

ただ その七色はもらっておく

雲が猫やクジラに見えたからって
気にならないし
一切興味ありません
わたし詩人ですから

ただ そのやわらかさは信じてみる

詩の雨は降らないのか
ちゃんと傘は捨ててある
戻る   Point(8)