砕け散る郊外/
左屋百色
虹がきれいに出たからって
ぼんやり眺めて
こころ奪われたりしません
わたし詩人ですから
ただ その七色はもらっておく
雲が猫やクジラに見えたからって
気にならないし
一切興味ありません
わたし詩人ですから
ただ そのやわらかさは信じてみる
詩の雨は降らないのか
ちゃんと傘は捨ててある
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