逃げる豚足/
灰泥軽茶
スタスタ豚足
いまだいまだとスタスタ逃げる
中華屋のおやじさんさようならと
列をなして街から街へ
森へ川へ山へ
スタスタ逃げる
山のカラスたち豚足たちを見つけて
うまそうだなと齧りつく
もうこれまでかと観念
土の中に潜りこみ闇の中暖かい夢を見る
羽を生やした豚足たちは
空高く飛んでいく
そうして土に還り豚足たちは
春になって新しい命を萌芽する
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