自由舞踏派宣言/ただのみきや
――なんの欠如を
怖れているのか
踊りたいから踊るのだ
何が悪いか阿呆ども
元来人は踊るもの
踊って歌って
笑って泣いて
怒れるものが人なのだ
鳴り響く音に身を委ね
内なるビートに身を任せ
踊りたいから踊るのだ
だが踊らされるのは真っ平だ
命令だったら従おう
頼みごとなら一肌脱ごう
だが暗黙の掟なぞ知ったことか
空気が読めない訳じゃない
だが空気がいったい何ほどのものだ
踊るときには踊るのだ
誰の前でもどんな時でも
拍手喝采受けようと
野次られ石を投げられようと
踊りたいように踊る
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