僕が思う現代詩と合唱の関係について(8)/赤青黄
はいおしまい」で鑑賞が済ますことができない。どんなに関心が薄い現代詩でも、向き
合わなければ曲を本当に歌いこなし、観客にその曲の思いを伝えることなど到底無理だか
らだ。
人間、同じ檻の中に二人きり突っ込まれて一週間くらい経てば、どんなに嫌いな奴であろ
うと一言くらい話したり、嫌いや奴だったけれど、よくよく話してみれば良い奴だったこ
とに気付くかもしれないし、いつしか友達になっちゃったりしちゃうように、合唱に取り
組めば取り組む程、テキストとなる現代詩との「付き合い方」が分かってくるのである。
その付き合い方が正しくない可能性だって勿論ある。
僕らは現代詩に対して「歌
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