ひらり、ぽわ/唐草フウ
 


わたしと云う うつわの中に
血のほかのものが
そうめんながしのようにさらわれながら
どこかへとするする向かっている

芯のある雪の根もとで
眠っているかと思いきや
ハマグリの部屋で
だれかに目覚めたがってたり

毎年のように
春が来ればって言って
雨の降るよるには
かならず明けた空がある夢
スローガン、たすき掛けで
でもじつは頭から如雨露であびてる

そんな汁のつぶつぶが
こされないままきょうも
わたしを洗っていて
何なのって

わらないで
わらわないで
みがかなくてもいいって、、
「でも」って言ったらふさいで
向かう先をゆだねるのは 冬だまり
ただの空中を揺れる 季節









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