唾を呑む音から物語りは終わる/朝焼彩茜色
 
を入れる

 走って走って解いてゆく
 走って走って溶かしてゆく

 意味深を預かった いつかの風が潤いを含みながら

 スースー

 ハーハー頬を触ってくれる

 正気までの己の縁を広げて広げて
 数字で示さない曖昧さの精神の本音 広げてゆく

 走って走って音速まで足を慣らす
 走って走って魂に走らせ 光速に慣らす 精神の音

唾を呑む 精神の音

 スースー

 ハーハー
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