詩と科学 詩と向き合う/葉leaf
・数量化し、何度でも再現可能なものとします。また、物事を明確な意味を持った「概念」で把握し、さらに数学的推論で人間の認識を厳密に増していきます。それに対して詩は、物事をあくまで具体的なものとしてとらえ、物事をそれが置かれた状況・文脈のもとで捉え、物事のかけがえのなさ、一回限りであることを重視します。また、物事を雑多な「観念」で把握し、物事と物事を連想でどこまでもつないでいき、偶然的な出来事の連鎖に対して目を開いています。
参考文献
ガストン・バシュラール『空間の詩学』(岩村行雄訳、ちくま学芸文庫、2002年)
イアン・ハッキング『言語はなぜ哲学の問題になるのか』(伊藤邦武訳、勁草書房、1989年)
小林道夫『科学哲学』(産業図書、1996年)
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