時の間/カルメンオジン
季節外れの
散りゆく花弁
ひらり静かな
波紋を拡げ
ただ柔らかに
注ぐ木漏れ日
風も優しく
佇む意識
悠久と云う
流れの中で
僅か出逢えた
時の隙間で
揺らぐ水面に
心映して
其処に浮かんで
漂うように
溢れ出した
昨日の傷みを
両手広げ
すべて解き放ち
散りゆく願いも
儚い花弁
安らかにふわり
水面に浮かぶ
点を線で
繋いでくように
波紋連鎖
重なり消えてく
時間の流れに
心静まり
水面に青空
映し出せたら
昨日を越えた
次の明日へ
傷みを包んだ
想いを添えて
心
穏やかに
戻る 編 削 Point(2)