ポエトリーワールド 詩と向き合う/葉leaf
とが詩の制度によって承認されたわけです。
ダントーのアートワールドは理論・言語であり、ディッキーのアートワールドは実在の制度です。アートワールドに対応するものとして、ポエトリーワールドというものを考えることができます。何が詩であるかは、それがポエトリーワールドに入っているか(ダントー)、ポエトリーワールドによって承認されるか(ディッキー)によって決まります。平戸の詩が、当時革新的であっても詩として認められたのは、それがポエトリーワールドへの参入(理論による正当化)、ポエトリーワールドによる承認(制度による地位付与)を経たからです。
参考文献
大岡信『昭和詩史』(思潮社、2005年)
金悠美『美学と現代美術の距離』(東信堂、2004年)
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