渋谷の虹/
番田
渋谷の駅前を
行きかう女子たちの中で
手に入れようとしていた
何もかもがわからなかった この
僕が どんな夜を
叶えようとしているのかが
鮮明ではなかった
それは よく わからなかった
たとえば 抱いている人が
望んではいなかったのに
抱かれるということが
だけど 僕は 少しだけ
理解しはじめているのかもしれない
夕暮れの歩道橋で
振り返るとき いつも
夢に見たことを描きながら
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