思考的遺書/海美
自分の心パンパンにして
ムリヤリな笑顔を作りながら
心の中で冷え切ってた
嫌われる事が怖いんじゃない
嫌われて傷つくのが怖いんだ
「あんな奴 どうでも良い」なんて
口が裂けたって金がもらえたって
言えないんだ
あたしがあの場で演技してるって
誰にも分からないだろうし
誰にも知られる事は無いんだろう
人の見ていない路地裏で下を向いてみても
どう悲しい事を考えても涙なんか出ない
あの視線があたしの何かを狂わせて
何かを壊して 何かを作り上げる
狂わせるのは頭 壊されるのは心
作り上げるのは憎しみ
外面を良くしても
人のわがままに付き合っても
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