蹂躙/ドクダミ五十号
 
侵された信仰なのだ

隣人を愛するより殴り倒せの野蛮を根本に置いて

神は居ないし

友は去る

どこに救いがあるだろうか

そもエルサレムを奪回すれば

「聖地」は確保され

兄弟と言って良い隣人を殺傷する必要は無い

「バイブル」に兄弟であると書かれているのだから

なるほど兄弟殺しは聖書に書かれているな

神の御名に於いてなされたと

酷い矛盾を孕みながら

今日も今的十字軍は何の疑いもせず十字を切りながら

「人殺し」を「正義」と信じて行なっている

「蹂躙」とはこれを言うのではなかろうか
戻る   Point(1)