シェフの気紛れポエム タモリタ風 アポカリプス仕立て/和田カマリ
 
代バスケットボール部員だった咎人は条件反射で、このパスを受けると怪鳥のごとき奇声を発しながら、豪快にアリウープをブチかました。

 彼はしばらくリングにぶら下がっていたのだが、やがて握力がなくなり、股の鈍痛にも耐えかね、岩盤に落下して行った。着地と同時に、スラムダンクによりひしゃげていた亡者の首級に足を取られ、頭部を強打して動かなくなった。

 館内にゴッドファーザー愛のテーマのヤンキーホーンが聞こえ出し、ゴムの緩んだお揃いのしまむらジャージから、ドドメ色したお尻の穴を半分覗かせた、レディース風のゾンビ達が、ぞろぞろと男湯に集まってきた。皆なぜかどことなく、この男に騙されて苦悶の内に滅んで
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