★120 ハネノツイタ、クツデ/
貴水 水海
ひとりの夜が
こんなにも
悲しいなんて思いもしなかった
君といた時間が長すぎて
忘れていたんだ
昔の孤独を
今からでも間に合うのなら
白い羽根のついた靴で
君を迎えに行こう
ひとりの夜が
こんなにも
寂しいとは思わなかった
君の存在が重すぎて
忘れていたんだ
軽すぎる過去を
たとえ拒まれても悔やまないから
白い羽根のついた靴で
君を迎えに行こう
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