書店に詩を/深水遊脚
 
いや、言いきるのは怖いな。きっと見逃しているのだ。詩に関する気になるマイナス要素の一つ「書店に詩集がない」をどう解消するか、私なりに考えたのがこの散文。これに対して昔話をしてお茶を濁すのは簡単。「ぽえむぱろうる」という書店のあった幸せな時代を私は生きてきた。いまでも都市部の大型書店を探せば詩集の品揃えのいい書店はいくつか見つかるだろう。あるところにはある、という話をして安心してもらったとしても、いつそれが失われるかわからない。それがある根拠はあまりにも薄弱だから、なくなるときは簡単になくなる。なぜ薄弱なのか。それは発信がないから。



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