ぱっぷくどん/
吉岡ペペロ
を守りたかった
小学校のとき春のことを
春の感じを
ぱっぷくどんって呼ぶのだと知った
理科じゃなくて国語で
国語の教科書にのってる詩のことばだった
だからこのみずみずしい不安や
ぽわぽわした光
みずっぽい匂いに
希望のようなふくらみに
ぼくはぱっぷくどんを感じていた
たとえあした雪が降ろうと
ぼくはぱっぷくどんを感じていた
戻る
編
削
Point
(12)