最後の「ひ」/白昼夢
 
君が見た最後の日
目には何を映していただろう

君が見た最後の火
天に登る煙
空に散って

君が見た最後の非
とても滑稽に見えただろう
もがく私を見て
それでも過去は壊せず

私が見た最後の日
黒の羅列ばかりが埋め尽くして

私が見た最後の否
刺を毛布に包んでまで
推進剤を投げかけた優しさしか見えなかった

私が見た最後の火
紫煙を燻らせる
微笑む陽はもう思い出せない
もう何も残らない

だけど未だ最後の碑は
見ることが叶わず
煙になった君はいつかどこかで
非を償うのでしょう
有りもしない非を抱え込んだ君は
いつもどこかで悩んでいるのでしょう

最後の灯はとてもぼんやりとしていて
いつまでも燃えていました
どこまでも続く日は
どこまでも
どこまでも
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