詩を書くという事/yamadahifumi
 
 


沈黙する為に

僕は詩を書いている

一本の草木となる為に

僕は詩を書いている

自分という存在を忘れる為に

僕は詩を書いている

そして、書いた詩はすぐに忘れる

それは今、僕がこの瞬間に脱ぎ去った

僕という人間の抜け殻だから

そうして、僕はまた

新たな詩を書く

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