魔法を叩く/
朝焼彩茜色
指で叩くハードカバー 読み取る前に 期待の魔法を叩く
ページの隅の粘着を 時が来れば開かれる
鍵穴を探すだけでは 唯物を硬くするだけ
柔く優しく唯一の心を降らす 魔法は使えるだけ使う
真紅のとろり 憂いを吸う香り 高貴の項目 栞は魔女
文字のかすり 洗い晒しに 奥に期待の魔法を叩く
生成りの明るみに寝室が夜空に佇む
知らないことを知る 期待は期待した分 魔法をくれる
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