満月の夜/bo
ふやけた夜に あなたと二人
駅の方まで 歩いていった
途中で僕は コンビニによって
キリンラガーと きゅうりを買った
ぼんやり僕は 電車を見ては
ビールを飲んで きゅうりを食べた
あなたは”今日は満月なのね”と
つぶやいたきり 俯いていた
今夜はどこにも 月なんてないよ
今夜はどこにも 月なんてないよ
あなたは何にも 間違ってないよ
けど今夜はどこにも 月なんてないよ
ぼやけた夜に あなたと二人
乾いた空気に 包まれていた
煙草のけむりが 流れていって
僕らの今が 曖昧になった
そろそろ僕らも 結婚しようか
どこかに家でも 借りて住もうか
仕事を探して 真面目にやろうか
すっかり伸びた 髭でも剃ろうか
あなたは何にも 間違ってないよ
僕らは何にも 間違ってないよ
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