拒め/
Giton
らんと欲した
そうしてまた何年もが過ぎてしまって
きみを忘れたことはなかったが
ふと夜のしじまに目を遣ると
きみの光跡は消えていた。
正クリスタルの羽根 たくさんのフラクタル
きみの遺体おおうべき
あえかな結晶が冷たい水とはならぬよう
しんしんと冷え
夜
しんしんと
すべてのぬくもりを拒め
☆(注) プロクシマ・ケンタウリ:太陽系に最も近い恒星。約4光年。
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