荒れ地2/……とある蛙
累々とした屍を乗り越えて生還した父親達
遠く鴉が狙う死にかけた子供の抜け殻
栄養不良の子供たちの細い手を握りしめ
彼らは生きて行くことを決意した。
社会の再建、国家の再建を決意した。
国家の再建、社会の再建
それは喰うことだった
とりあえず腹一杯喰って
鴉に負けない生を獲得することだった。
遠い我らの父親たちは
「我らの時代」がやってくると
思わなかった。いや、想像すらしなかった。
父親たちの望みは食あるいは家族の待つ家。
ささやかな幸せだった。
家族の待つ家にはモデルが突きつけられる
かつての敵国のホームドラマ
モダンで清潔で不必要に明るいドラマ
父
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