オブラートは溶けやすい/ドクダミ五十号
他者批判と云う毒にも薬にもならないものを
幾重もの儚い言葉で包んでも詮無いと解らず
今日も薄ら暗い厨の隅で包んで喜ぶのだろうか
相対を作り出す意味について
自覚があるのだろうか
如何にも正当に見える虚飾の己を基準として
凝集された悪意は包まれる
虚しさを感じながら成しているのだろうか
問いつつしているのならそれはそれで立派だが
溶け易い「ガワ」に意味など無い
悪意こそが「キモ」なのだと丸出しにするべき
発する棘は常に自己防衛的な鋭さを保つ事に意義がある
潰しに係る労力は振り向けを否定するのだろう
悪意の本
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