たとえ同じ朝陽を浴びなくとも/
川上凌
違っても
電波塔の乱反射が美しく感じれるように
朝焼けも暮れゆく街も
すべてが美しく感じれるように
この世界は美しい
ひとりひとりが美しい
70億もの人全てが
同じ方向を向かなくても
朝陽はそれぞれを照らしてくれる
夜明けは全てに訪れて
朝焼けは全てを包む
誰もが独り産まれて死んでゆくのだ
もうなにも怖くない
何を信じても、誰を愛しても。
どの方向を向いていようと
ひとりひとりのために朝は来る
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