肌色の世界/番田
あのAV女優に会うことはできないけれど
とても あの子は 素敵だった
彼女が決めた 人生が
今日もたくさんの男を熱狂させているのだろう
とても それは 素敵なことだった
彼女は映像を通してすべてを僕らにくれたわけだった
演技するテレビの中の彼女を見ていた
奇跡のようにもすべてが思えた それは それとも
彼女に与えられた運命だったのだろうか
詩に書いたようなブルーレイを通して 朝が来るまで
昨日もぼんやりと いつまでも 彼女を見ていた
わからないけれど リアルに見えるんだろうか 超繊細な画像だが
映画館で表現するものとはそれは違うのだろうか
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