かみさまの枠組み/一尾
く包むために生まれている枠らしいこれがないと全く描けなくなってしまう人もいるらしく必ず対象者の目の前で引いてあげましょうねと解説の本に書いてあってへえってなった自分の伸びしろが限定されているというのは窮屈だけども例えば完全体でないものにとっては安らぎなのかもしれない
かみさまが
人間を作った時にもやはりひとつひとつの果てしのない空白のところに
ここ
から
ここ
まで
と言う風に適当に引いてくれた優しい枠組みみたいなものがあるんだろうかここまでの伸びしろを許すここまでなら愛してくれるという許容の優しさわたしたちの魂がふらふらとカーテンの糸くずみた
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