美しくは無い花束は/ドクダミ五十号
 
な自己憐憫と同等だからだ


綺麗事では生きて行けないと

述べる舌先と

根本には隔たりがあって

様を捉えるには障害なのだろうさ


であるので

全くのところ

煩いが無いと云う点で

わたくしは幸いであると云う



死んで他者を喜ばせる

あるいは

何の感慨も与えないのだから



もっと緻密に美しく

花束を描くべきであったが

これがお似合いであろう



わたくしはナルシシズムの

縁から身を乗り出して

断絶の虚無で笑いたい

結局はただの阿呆な欠片として
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