美しくは無い花束は/
ドクダミ五十号
気楽なのです
しょせん死は
一つの潰えです
誰も泣かず
誰も泣かさない
手向けはどうぞ
孤独以外に
わたくしは
わたくしに
仮の悲しみと
仮の嘲りと
そして憎しみを込めて
捧げの花束を送るのです
わたくしが消え去る事を
喜ぶひとの代弁として
または
嘲るひとの心への
供え物として
そして
綺麗事の対局は完成される
花束の美しさは
散る様にあるのですが
誰もそれを意に介さない
表面的な自
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