青い水/朧月
 
ときどきすごく
喉が渇いているとおもうときがある
言葉がのみこみにくかったり
うまくでてこなかったり
もういいやってあきらめたり
そんなとき喉はからからだ

あわてて喉をうるおすけれど
とぼとぼ歩きだすけれど
喉はときどき渇いてくる

君もそうだとおもうんだ
だから空をみあげてるとおもうんだ
私たちは海からきたからさ

喉の渇きは永遠になくなりはしないけど
たとえば清らかな湖や
深いみどりの川の底からごほりと
わいてくるよな水ならば
そうおもって儚い夢をみる


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