【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサーカー』を見たか/古月
 
本当にどうしようもない、脱力のゲンナリ展開である。

しかし、当事者にとってはこれは大きなチャンスだった。
ここでティナは、すかさず反撃に転じた。
反撃と言っても、妙にのっそりした動きで、外科医に逆さでんぐりがえしキックを見舞うだけなのだが……。
だが、緩慢な動きの割には勢いがあったのかして、外科医はそのキックの威力でよろめいて、高圧電流の配電盤みたいなのに倒れこむと、そのままビリビリと感電してダウンしてしまった。

クリエイターのパンツの、「DYNO−MITE!!」と書かれた前垂れの下をさぐるティナ。そこにはなぜか、ダイナマイトが隠されていた。
もはや「なぜ」説明する気もないのだ
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