【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサーカー』を見たか/古月
ラニーが何をするのかを、ティナは見ていた。
それに全く気付く様子もなく、グラニーはうなじにある穴に謎のホースを差し込むと、なにやら得体の知れない液体を気持ちよさそうに注入し始めた。
なんだか分からないが、これはチャンスかもしれない……。
ティナはすばやく躍り出ると、グラニーの背後に回り、そのホースを掴んだ。
ティナの行動に不意を突かれたグラニーは、大声で叫んだ。
「ブレイン! また目を離したね!」
「彼はブライアンよ」
この家から逃げたくても逃げられなかったブライアンの無念を晴らすかのように、グラニーに接続されたホースをぶった切るティナ。
グラニーは緑色の血を流しながら、ドロドロに
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