【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサーカー』を見たか/古月
の家族が、庭でハンバーグを焼いている。
ティナは必死で呼びかけるが、誰も気付いてくれない。
ティナのいない家庭団欒の傍らで、風車がくるくると回り続けている。やがて部屋に真っ白なガスが立ち込め……。
そこでティナはふたたび目覚めた。
すべては悪い夢だったのだ。
鉄格子から外を覗くと、庭に保安官が来て、ババアとなにか話している。
それにしても、ずいぶん親しげな様子である。
ティナは必死に叫ぶが、残念ながら、またしてもその声は届かなかった。
ババアがニヤリとこっちを見る。
ティナが部屋で途方に暮れていると、そこにまたしてもババアが登場。しかも、いつもと違って、なぜか妙にめかしこんで
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