【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサーカー』を見たか/古月
」。
真っ白な服を着た小人症の男である。なぜか背中に白い大皿を背負っている。なんだか必死で発作をこらえているような感じで、プルプル震えている。
そして「ブレイン」。
彼は、この家族の中で唯一まともな人間性の持ち主だったが、服装は残念なことに裸にサロペットだった。しかも何故か頭に、顔の四倍くらいデカい袋をかぶっている。超デカ頭である。遠くから見ると、頭部がハートマークみたいに見えた。
揃いも揃ってアレである。
家族の紹介も終わり、いよいよ食事となったわけだが、用意された食事は、ダンボールの切れ端の上に載せられた「肉片」だった。
「肉片」でなければ、「血まみれの謎の刺身」だろうか。どの
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