【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサーカー』を見たか/古月
カメラは怪我をして苦しむオッサンを映すのだった。
そこに近づいていく、ロングコートの男。その顔には、金属製のゴーグルと、鋭いノコギリのようなアゴがついていた。
恐怖に怯え、許しを請うオッサン。だが、無残にも振り下ろされる鉄の刃!
……とまあ、画面では一応ショックシーンが展開されているわけだが、見ているこっちとしては、さっきの謎のマッチョマンが気になって集中できない……。
これは不可抗力というやつである。それくらい強烈なインパクトのマッチョだったということだ。
しかし、まだまだこの程度で驚いてはいけない。
この程度のバカ演出は、『バーサーカー』においては、ぜんぜん序の口なのだ。
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