【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサーカー』を見たか/古月
 
ないのだが、不気味に肥大した脳のせいで、何をどうがんばっても全て台無しなのだった。しかも、スープには人間の指が浮かんでいる始末である。これではお話にならない。
しかもティナにしてみれば、彼は家族を殺したバケモノ一家の一員なのだ。どう考えても心を開くわけがなかった。

「バイクに乗ろう?」とティナを誘うブレイン。
こいつヘナチョコな外見のくせにバイクなんか乗るのかよ! なかなか驚きである。
だが、「わたしは家族を殺されたのよ!」とティナは拒否する。当然である。
「父親を殺された人間の気持ちが分かる?」
「父親の話はよせ!」
ティナの質問に、なぜかキレるブレイン。
だが、すぐに怒鳴っ
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